
■折畳み自転車というと、置き場所がコンパクト、公共交通でも持ち運びやすい、車のトランクに入れて出先で乗れる、等々、ライフスタイルに応じたメリットがあります。
一方で「折畳みだけど、折畳んだことが無い」と揶揄されることも多く、いかに簡単に畳めて、元に戻せるか、ということは日々の使い方にも影響を与えるようです。
愛称「Birdy」こと、「BD-1」。折畳みといえばこれ、という存在です。
メーカーはドイツのr&m社(リーズ・アンド・ミューラー)、1995年創業とまだ10年ほどの歴史ですが、既に定番と言える程、日本をはじめとする各国で高く評価されています。
工科大学の同級生だったMarkus Riese(マーカス・リーズ)と Heiko Mueller(ハイコ・ミューラー)がデザインし、彼らの名前が会社名になっています。
1992年には「BD-1」の基本的なアイデアを持っていたというMarkus Riese。最初の試作の後、Innovation Prize of Hessenを知って10日で仕上げたというプレゼンテーションで特別賞を受賞。製品化されたのは95年、細かなアップデートはあるものの現在も全く同じ形であり、当初からの完成度の高さが分かります。
折畳み自転車というと、フレームの真ん中に折って下さいと言わんばかりの部品がある場合が多いのですが、「BD-1」にそれらしきものはなく、何も知らない人が見ると単にタイヤが小さい自転車に見えるかもしれません。
この形は、乗り心地と安全性を確保するためにはフレームを折らない、というコンセプトを貫いた結果で、普通の自転車と比べると目新しい外観ですが、非常に合理的。
前輪はサスペンションの可動部分を軸にして、後輪はフロントギアの軸で、それぞれぐるりと回転して、見事にフレームの下に収まります。もともと回転する部品を軸にしているので、構造や見た目にも無理がありません。
折畳みと組立には工具は不要で、慣れれば15秒程度で可能。
本体はアルミで重量は10.9kgとかなり軽量です。タイヤは18インチと小ぶりですが前後にサスペンションが付いていて、ホイールベースもフルサイズの自転車とあまり変わらないことから、違和感少なく乗ることができます。(Japan Design Net)
※フレームを折らなくても折り畳みできる。これがインダストリーデザインの極致。