
■日本航空(JAL)は、機密性を保持しながら試作した自動車を空輸するための新たな専用コンテナを開発、これを活用した航空自動車輸送サービス「Jホイールシールド」を商品化した。同社が展開している産業向け航空貨物サービス「Jプロダクツ」シリーズの商品ラインアップとして展開。拡大基調にある自動車関連の航空貨物のさらなる活性化を目指す考えだ。
新たに開発した
アルミ製の専用コンテナは、簡単に組み立て、折り畳みが可能。20〜30分で梱包(こんぽう)を終えることができる。当初は10基の新サービス用コンテナを用意する。 自動車は、量産車の場合は海上輸送されるが、モーターショーへの出展や試作車を海外に輸送する際、航空輸送が利用されることが多い。同社はこれまで、自動車専用輸送サービスとして「Jホイール」を用意。車体やホイールに傷を付けずに輸送したいという顧客ニーズに対応してきた。 しかし、車体の保護や、発売前のデザインなどの機密性を保持するためには、従来の方法だと木枠や鉄枠を利用して梱包(こんぽう)する必要があり、輸送後には大量の廃棄物が出ていた。 今回開発したコンテナは繰り返し利用できる専用のもので、資源の節減につながるだけではなく、これまで2〜3日を要した梱包(こんぽう)時間を20〜30分にまで短縮できる。価格も従来の3分の1程度に抑えることが可能という。
同社は、07年3月に専用コンテナを導入。現在、木枠に代替しての提案に力を入れている。特に今年は、自動車のモデルチェンジが多く、航空輸送の需要増が期待できる。JALカーゴセールス国際貨物販売企画部の武井清課長補佐は、「専用コンテナを武器に確実に輸送需要を獲得していきたい」と語る。
同社は2000年に、これまでの輸送ノウハウを生かした質の高い航空輸送を提供する「Jプロダクツ」を商品化した。より早い輸送を可能にする「Jスピード」、貨物への衝撃を最小限留める精密機械などの輸送に適した「Jケア」など、徐々にラインアップも拡充。これらは、同社が請け負う航空貨物全体の15%を占めるまでに拡大している。( FujiSankei Business i)
※ニッチだが理にかなっている。