歌額

■鈴鹿市石薬師町の旧東海道沿いに設置された地元出身の歌人で国文学者、佐佐木信綱(一八七二−一九六三年)の木製の歌額が汚れたため、今度は設置場所を増やしてアルミ製に取り換えられた。二十一日には完成記念行事がある。 設置したのは、佐佐木信綱顕彰会。二年前、色紙大の板に、信綱の代表作や生まれ故郷を題材にした歌と絵を記し、旧東海道沿い約一・八キロ、二十八カ所に飾った。「石薬師宿・信綱かるた道」と名付けられ、散策客に親しまれたが、風雨で汚れ、見苦しい状態に。
そこで、顕彰会員たちが手弁当で歌額の看板を民家の庭先など三十六カ所に立て、新たに案内マップも置いた。同市の画家辻善衛さんが協力し、費用は岡田文化財団からの助成金と寄付金計約百万円を充てた。歌額では、信綱の石薬師時代の作品「障子からのぞいてみればちらちらと雪のふる日に鶯(うぐいす)がなく」という短歌も紹介した。 完成記念行事は小沢本陣周辺であり、子どもたちの合唱や太鼓の演奏、模擬店などを予定している。顕彰会の市川琢也会長(75)は「地元の人やウオーキングにやって来る人に、文化的な雰囲気を味わってもらえる」と話している。(中日新聞)
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